こんな症状は顎関節症です
あごが痛い
筋肉の緊張が噛みしめで強く続くと、あごや周囲の関節が痛くなります。食べ物を食べるときにあごを動かすと痛くなったり、顎が重だるくなったりします。
口が大きく開かない
一般的には指が3本分縦に入りますが、2本も入らないほど口が開かない方もいらっしゃいます。噛みしめる筋肉が緊張しすぎて延びない事や、顎の関節がズレた事により組織が引っかかって開口を阻害してしまいます。
あごを動かしたときに音がする
「カクカク」「ミシミシ」というような音が、耳のあたりで聞こえます。
耳の前あたりにある顎関節部を圧迫する程、咀嚼筋の緊張が強いと、顎関節の関節頭の部分が側頭骨に押しつけられて関節の隙間にあるクッションがズレてしまい、関節の組織が骨にこすれて音を出します。
噛み合わせがおかしい
あごの関節に問題があったり、虫歯やかぶせ物が外れたりして、以前の問題のなかった上下の歯の当たり方が変わってしまう事で、噛み合わせがおかしくなることがあります。噛み合わせの変化に気づいた場合は顎関節症の疑いもあるため、早めの検査が必要です。
口が完全に閉じない
顎関節の一部分が、噛み締めでズレてしまった関節のクッションとひっかかってしまい口が閉じなくなることもあります。
問題の緊張がまわりの組織にないか、それがどの様な状態で起こっているのか原因を考え、それに対しての早期対策を考える必要があります。
当院独自の顎関節症治療
当院の顎関節症治療の特徴は、「元に戻せる治療」です。
一般的な顎関節治療の場合、マウスピースを使い筋肉の緊張を緩めながら、歯を削って高さや幅を合わせることで、噛み合わせを調整していきます。しかし歯は一度削ってしまうと二度と元には戻らないことから、当院ではすぐに歯を削ったり、かぶせ物を作成したりはしません。また、治療後に症状が良くならなかった場合、元に戻せない治療は絶対に行いたくないと考えています。
患者さんとの相互理解を築く事を最優先し、まずは診断用のマウスピースを作成します。そこからどの歯が噛み合わせの悪化を生み出しているのか、その原因を探っていきます。そこから患者さんの希望を叶えられる様に治療を進めていきます。
いつでも前の状態に戻せる治療で、選択肢に幅を持たせることによって、患者さんが安心できる治療を行っています。
一般的な顎関節症治療用マウスピースと当院独自のマウスピースの違い
当院で使用しているナイトデンチャー(マウスピース)は、歯科技工士であり、デンチャーコーディネーターでもある松原由典先生と共に開発している「ハイクオリティー・デンチャー・システム」とドッキングさせた独自のものです。
この方法は、噛み合わせだけを診るのではなく、筋肉の使い方や状態も見て、その人に合わせた噛み合わせをシミュレーションして行きます。そのため不必要に歯を削るのではない、患者さんにとっても負担の少ない治療法だと言えるでしょう。
過去に歯を削ったり、治療してから、具合が悪くなった患者さんにとっては安心な治療かと思います。