院長挨拶

院長挨拶 (旧HPより)

院長挨拶

日常の臨床に於ける咬合治療は特別なものではない。また咬合と全身との関わりについては70年の歴史があり、これもまた新しいことではない。ではなぜ異端扱いする人達が多いのか、それは一般の歯科医にとってまだまだ全身咬合は未知なるものであって、そういう患者さんを引き受けることが、恐ろしいことなのだと思われる。

前東京歯科大学学長の石川達也先生もおっしゃっていたように、従来の歯科大学の教育をまっこうから否定する診療体系であるために、国家試験が受かるまでは 学生に咬合と全身の教育が出来ないということなのです。しかし臨床の現場には咬み合せの狂いから来る不定愁訴で苦しむ患者さんであふれています。従来の 削ってはつめ、つめては削りの対症療法の繰り返しでは、本来の歯科治療の大きな目標を見失ってしまいます。バランスのとれた体に回復するためには歯科医が 患者さんと目標を共有し、体験実感できる歯科診療をすすめて行く以外はないのです。

病は来た道を帰るがごとく、悪くなるに要した時間が治るためにはかかるという事です。西洋医学でも東洋医学でもなく、病気をバランスの崩れとして捉える大和医学(800年続いた日本の伝統医学)の堀江先生の歯科の主治医として体験させていただいた事からさらに発展して来た技法を東京歯科研究会臨床研究所として発展させたいと思います。

当院の得意とする治療について

顎関節症は、ほとんどの病院でプレートによる治療が行われています。

しかし、何ミリの厚さのプレートを入れればよいのか、大学病院でもわからない状態で治療している事が多い現状です。その結果、身体にしっかりと合った状態で作成、管理されないままプレートを使った問題も多いのです。本来なら大きな治療効果のあるプレートも使い方次第です。それを使った時に、効果を実感できるものでないといけないのです。

当院では主に夜間に、プレート(ナイトデンチャー)を使った治療を行います。
それにより夜間の噛みしめから起こる頭蓋や頸椎の歪みの問題に対応したり、無呼吸等の睡眠の質を改善して身体全体のレベルアップを図ることに重きを置いております。

顎関節症には口が開きにくい、耳の付け根が痛い、顎がカクカクなるなど色々な症状がありますが、例えばむし歯ではないと言われたが、どうしてもその歯がしみるとか、顎が重く痛む、何度もつめたものが外れる、なかなか口内炎が治らない、など、今まで虫歯や歯周病と言われてきた問題も、どれをとっても夜間または日中の噛み締めなど、咬み合せの問題が根底にあり、起こって来るものです。

またどこで噛んでいいかわからないなどの咬み合せの狂いで苦しんでいる方も多くいらっしゃいます。そして、咬み合せの狂いは口の中だけにとどまらず、徐々に何年もかけて、全身のバランスを障害して行くものです。全身を見て診査すると、このような症状がでている人に肩こり、腰痛、背中の痛みなどを伴っている人が多いのです。

病気にはいろいろな原因があり、複数の問題が患者さんに負荷をかけています。きっかけになるのが精神的ストレスだとしても口腔内の状態が改善することによって、全体のレベルが上がり、体調の改善につながることも多く見られます。


現状では、全身までを考えると保険診療の範囲では治療ができない為、顎関節だけを切り離したような考え方でそこだけを診て治療する為、歯科治療が何らかの引き金になって全身の問題が起きたとしても対応できません。


結果として患者さんはどこへ行ったらいいかわからない、どこへ相談したらいいかわからないということになってしまいます。
つまり、顎と腰という体の中心となる骨の歪みから様々な症状が起きるという事を知った上で、咬み合せを診る必要があるのです。
ちなみに咬み合せを診ると言っても、1本の歯を調整しただけで改善するケースもありますが、削るだけでは改善せず、噛みしめて低くなってしまった噛み合わせの高さを、いかに作り上げるかということも考えなければならない方も多くいます。


しかしながら、全体の補綴も踏まえて、歯と全身との関連で診れる歯科医師はほんの一握りです。
顎関節症というよりも、全身への影響を及ぼす顎偏位症は、まさに西洋医学が発達し医療が細分化された為に難治性な疾患としてあつかわれてしまっている病気の盲点で、、歯科医が頑張らなければ絶対に治らない病気ではないでしょうか。

当院ではその問題を重要視して、1日3人の患者さんに限定し、慎重な診査診断を柱とした治療を専門としております。
上記のような症状でお悩みの方だけでなく、予防的に現状を知り考えたい方もご相談いただけたらと思います。
                                
                                          グリーン歯科医院   伊禮 祐子

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